はじめての引っ越しや引っ越しに慣れていないと、荷造りに時間がかかってしまいますよね。



今回はこのような疑問に、整理収納アドバイザー2級&転勤族のすみれが答えていきたいと思います!
というか、コレ、引っ越し当日までに終わるの!?と絶望を感じている方もいるかもしれませんね・・。
でも、大丈夫!コツさえつかめばどんどんきれいに荷造りが進んでいきます。

いま荷造りに手間取っているなら、一度手を休めて、お茶でも飲みながらこの記事を読んでみてくださいね♪
引っ越しの荷造りの最大ポイントは「モノをへらす」こと
当たり前の話ですが、荷造りが大変なのは「モノ」が多いからです。
自分のキャパシティを超えたモノに囲まれて生活していたツケがいま、来ているわけです。
荷造りを行う前に、モノの整理をおこなうことを強くおすすめします。
私は整理収納アドバイザーという資格を持っていますが、整理なくして収納はできないと教えられました。片づけというのは、かならず整理⇒収納という順番を守って行います。
荷造りは一時的ではありますが箱に詰めるのですから「収納」にあたります。
ということは、「整理」されていないモノたちを箱に収納するのは正しい順番を守っていないため、複雑で時間がかかり、非効率的というわけです。

そんなことはありません!引っ越しの荷造り時に持ち物の「整理」をすることはまだまだ可能!
今回は、整理する段階を含めて引っ越しの荷造り術・コツをお伝えしたいと思います!
引っ越しの荷造り術・手順
①どの範囲まで梱包しなければいけないのかを確認をする
荷造りを開始する前にかならず確認して欲しいのが、自分でどこまで梱包するかということです。
これは、引っ越し業者との契約(プラン)や業者によっても異なります。
見積もり時に確認しておくのが望ましいですが、わからなくなった場合は引っ越し業者に直接問い合わせましょう。

私の経験上になりますが、梱包(段ボール箱に詰める)しなくて良いものの例をご紹介します。
- テレビ・パソコンなどのディスプレイ
- DVDレコーダー
- オーブントースター・電子レンジなど小型家電
- ガスコンロ
- 服・靴
- 寝具類
段ボールに入らなさそうな家具・家電は当日、引っ越し業者が専用の布などで梱包してくれるので大丈夫です。

絶対確認して欲しいのが、服と靴と寝具類。
引っ越し業者によって対応がまちまちなのですが多くの場合が、
- タンスに衣類が入ったままでOK
- ハンガーボックス貸し出し(コートやスーツなど折りたたみたくない衣類に)
- シューズボックス貸し出し(当日そのまま靴をつっこむだけ)
- 布団袋の用意(当日の場合あり)
です。
このようなサービスがついてくるのであれば、自分で梱包材や箱詰めを行わなくて良いので事前に確認しておきましょう。
②荷造りの原則を確認する
【荷造りの原則】
- 同じエリアのものは同じ段ボールへ
(段ボールにはどこの部屋の何がはいっているか明記する) - 重たいものは小さな段ボールへ
- 軽いものは大きな段ボールへ
- 割れ物は新聞紙や包装紙でくるむ
この4カ条を守れば、荷造りも荷ほどきも問題ありません。とても簡単です。
重たいものを入れる場合は段ボールを組み立て、十字にガムテープを巻いて補強しておくと底がぬけません。

③今すぐ使わないものを箱に詰める
モノの使用頻度を考え、今すぐ使わないものから箱に詰めていきます。
毎日使う・2~3日に1回使う・週に1回使うようなものは引っ越し前最後に使うときまで後回しにします。
引っ越しまでに使わないものや、月に一度、数カ月に一度しか使わないものから「整理」して箱に詰めます。
使用頻度の低いものとしては、
- 季節用品(お雛様、こいのぼり、クリスマスツリー、扇風機など)
- 装飾用品(部屋の飾りとして使っているもの、ぬいぐるみなど)
- 使用頻度の低い調理器具(ミキサーやホットプレート、タコ焼き器など)
- 本・DVD・ゲーム類
- 日用品のストック
- 思い出の品(アルバムや写真など)
などが当てはまります。
ポイント:「使う・使わない」で判断し、整理してから箱に詰める
引っ越しの荷造りが永遠に終わらない気がするのはモノが多いから。
よっぽど時間がない場合を除き、箱に詰める前に「使う・使わない」のジャッジをしましょう。
このときに「いる?いらない?」と問わないこと。
なぜか「これ、いる?」と聞かれると、「いる・・かな」と答えたくなるのが人間!(笑)
実はいるか、いらないかってすごく曖昧な聞き方なんですね。
モノを整理することに慣れていない人ほど、すべてのものに「いる」と言います。なんだか自分の一部が失われるような気がするのかもしれませんね。
ですが「使う?使わない?」と聞くと、具体的にそのモノを使うシーンを思い浮かべるため「使わないかな・・」と答えやすくなります。

また、トラブルを避けるためにも家族のモノはかならず本人に「使う・使わない」を聞いてくださいね。
モノを捨てることに慣れるためにも、あまり思い入れのないモノから始めるのもポイントです。思い出や思い入れがあるものは判断にも時間がかかりますし、まず捨てられません。
明らかにゴミだろ!と言いたくなるものから手を付けるのがポイントです。
④1週間~5日前には綿密なスケジュールを組む
今まで片づけがてらぼちぼち箱に詰めるイメージで大丈夫でしたが、1週間~5日前にはすべての荷造りが終わるよう綿密なスケジュールを立てましょう。
残り1週間となると、各種ゴミの日とのすり合わせも重要!荷造りで出たゴミが捨てられなくなり、新居へ持って行かなければなりません。
終わっていないエリアを洗い出し、仕事や家事など他のやるべきこととすり合わせ、手帳やカレンダーにやることを書いておきましょう。
ハッキリ言ってスケジュールを立てなくても徹夜すればなんとかなるのですが、どうにもならないのが食品です。
冷蔵庫の中身はすべて前日までに出さないと引っ越しできません。
そのため、お肉・お魚・野菜などの生鮮食品はもちろん、冷凍食品や冷蔵・冷凍保存が必要な食品はできる限り使い切るようにしましょう。

近場への引っ越しなら大丈夫ですが、日数がかかる遠方への引っ越しであれば冷蔵庫を空にするくらいの勢いがあったほうが良いと思います。
食べきれなかった冷蔵庫の中身は、クーラーボックスに入れて運搬しましょう。
⑤引っ越し前日・当日の荷造り
当日使うもの以外はすべて前日までに荷造りを済ませておきましょう!

【当日使ってからしまうモノリスト】
- 身だしなみ用品(洗顔・メイク道具、ドライヤー、歯ブラシなど)
- トイレットペーパー
- カーテン・寝具類(朝起きたら片づけましょう)
- 掃除用品・ゴミ袋(荷物の搬出後に使います)
照明を持って行く場合は、照明も外しておきましょう。引っ越し業者によっては言えば外してくれる場合もあります。
引っ越しの荷造り・箱詰めのコツ
ここでは荷造りのコツとして、「荷造り中の考え事はやめる」という方法をお伝えしたいと思います!
おそらく他のサイトにはあまり書いてないことかもしれないので、何言ってんだ!?と思われるかもしれませんが、試してみて下さい♪
引っ越しの荷造りが疲れる、時間がかかるというのはモノが多いからと述べましたね。
実は、モノが多いと段ボールに詰めなきゃいけない回数が多いから大変・疲れるというだけではないのです。
「使う・使わない」「どの箱に入れる」など判断する回数が多いため脳が疲れやすくなります。
さらに、モノには思い出がつまっていますよね。
「あー、これ懐かしい。。」と手にとって、当時の仕事や人間関係に思いをはせてみたり、喜んだり、ムカついたり、子どもの成長に感動してみたり、引っ越しとは全然違うことを考えてみたり、今後の予定を考えみたり、何食べようかなとか・・。
モノを使うか使わないかのジャッジをしながら、過去・未来を行き来して、とにかく思考がとっちらかるんです!
荷造りにパワーを奪われないようにするには、荷造りに集中する必要があります。
荷造りしながら、あれこれ思考をめぐらせるのではなく、荷造りの動きに集中してみてください。
これをマインドフルネスなんて呼んだりしますが、モノを手に取る感触やそっと置く動作に集中してみるのです。
もっと簡単にするなら、実況中継してみてください。
私も料理中によくやるのですが、コップを新聞紙でくるむ、くるむ、くるむ・・、手に取ってお皿のうえに置く、置く、置く・・・。

これを仏教では「ヴィパッサナー瞑想」というそうです。
雑念が入ってこないので頭が疲れませんし、荷造りに集中しているので失敗やうっかりもありません。
はじめは難しいですが、続けるとなんだか気持ち良い気すらしてきます(笑)
私は↓の本で勉強して実践しています。
さいごに
引っ越しの荷造りは面倒ですが、新居での新生活を思い浮かべるとワクワクしますよね♪
私は夫の転勤のために引っ越しをしていますが、「イヤだな~・・」と思ったことはありません。
環境が変わるのはストレスでもありますが、旅するように暮らせるのは転勤族のメリットでもあるのかな?なんてポジティブに捉えています。

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